ロシア語の名詞の主格と生格についてです。Открытка мамы.
ロシア語の名詞の格の変化について話す前に、ロシア語の名詞の種類について説明します。
一つ目の名詞の種類は主格の形(辞書の形)で-а と-яに終わる男性形名詞と女性形名詞です。その言葉が非常に多いです。例えば、мама(母), папа(父), дедушка(お爺さん), 男性と女性の名前、例えば、Петя, Маша, Дима, Славаです。
二つ目の名詞の種類は男性形で、母音の語尾がありません。それとも中性形で、-оと-еに終わります。例えば、лицо(顔), море(海), хлеб(パン), тополь(白楊), мешок(袋), конь(馬)です。
三つ目の名詞の種類は女性形で母音の語尾がない言葉です。例えば、любовь(愛), кровь(血液)です。
4つ目の名詞の種類は-ое 、それとも-иеに終わる言葉です。例えば、положение(事情), талия(胴回り)です。
そして格の変化をしていない名詞もいれば、どんな種類にも当てはまれない名詞もあります。それについて後で説明します。実は名詞の種類はもっとたくさんがるけど、それを少しづつ後で説明します。今は主なものについて話します。
じゃロシア語の名詞の格の変化の表を見ましょう。
ロシア語名詞の格の変化の表をよく見てください。変化していない言葉の部分は語根と言います。「/」の後についている部分は語尾です。その語尾は格が変わったら、変わります。表には典型的な例があげているので、その語尾を他の言葉にも当てはまることができます。ロシア語はパズルみたいですね。でもそれによって面白くなります。
今からそのロシア語の名詞の格の変化の表を説明します。
日本語では言葉自体が変わるのではなくて、格が「で」、「へ」、「を」、「に」などによって作られています。便利ですね。でもロシア語においてはそのようなものがなくて、その「で」、「へ」、「を」、「に」などの代わりに言葉の語尾がかわっています。
では主格についてです。主格の名詞は「誰ですか」、「何ですか」(кто? что?)という質問に答えます。そして主格は辞書形とも言います。
「これは誰ですか」「父です」=「кто это?」「Это папа」です。「папа」は主格ですね。辞書形ですね。
「これは何ですか」「弾丸です。」=「что это?」「это пуля」です。「пуля」は主格です。
主格は辞書の形を表しています。
ロシア語名詞の種類 |
単数形 |
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複数形 |
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一つ目の種類 |
-а, -я |
семья, береза, юноша |
-ы, -и |
семьи, березы, юноши |
二つ目の種類 |
語尾がない, -о, -е |
стол, конь, веретено, решение |
-ы, -и, -а, -я |
столы, кони, веретена, решения |
三つめの種類 |
語尾がない |
ночь, мать |
-и |
ночи, матери |
色々な変化が起きる名詞 |
-я |
знамя, время |
-а |
знамена, времена |
語尾-ие |
-ие |
положение |
-ия |
|
語尾-ия |
-ия |
талия |
-ии |
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次は生格です。生格は次のような質問を答えます:「誰がいないですか」、「何がないですか」「いくらですか」「どのような」「誰のですか」「どこですか(誰のところにいますか)」=(кого? чего? откуда? сколько? какой? какого? чей? где (у кого?)?)です。そして生格と一緒に「у, около, возле, до, от, без, для, с, из, вокруг」という前置詞が使われています。
生格が次のような意味があります。
1)何かを持っている人を表しています:
「дом отца」=「父の家」、「父の」生格で、「отца」の意味です。「платье мамы」=「母のドレス」
「У брата есть собака」=「お兄さんが犬を飼っています」、「У брата」は生格です。そのまま翻訳したら、「お兄さんに」という意味になります。
2)否定する対象:「у него нет сестры」=「彼がお姉さんがいない」、「誰がいないですか」「お姉さんがいない」=「нет сестры」です。
3)ものの数:「пачка масла」=「バターのパック」,「 бутылка молока」=「牛乳のボトル」。「масла」=「バターの」という意味です。「масла」は生格です。
4)「два」,「 три」,「 четыре」という数詞の後で単数形の生格の名詞がついています。「два окна」=「二つ窓」です。そして「пять」とその後の数詞、そして「много」=「たくさん」,「мало」=「少ない」,「сколько」=「いくら」, 「несколько」=「いくつか」の後で複数形の生格の名詞がついています。例えば、「пятнадцать книг」=「15冊」, 「несколько бутылок」=「いくつかボトル」, 「много денег」=「たくさんお金」,「 сколько денег」=「お金はいくらですか」です。
5)日:何日ですか? 「Третьего января」=「1月3日」、「何の1月ですか」=「三日の一月です」←それは日本語的に聞こえていないけど、ロシア語の意味はそうです。三日の=Третьегоです。
*でももし「今日は何日ですか? 」と質問したら、「Третье января」と答えます。それは主格です。
6)性質:「человек высокого роста」=「背の高い人」,「 учебник русского языка」=「ロシア語の言語の教科書」。こちらは「ロシア語の言語の」=「русского языка」二つの言葉とも生格です。
7)前置詞と一緒に:
- 行き先: 「книга для детей」=「子供のための本」 для=ための
- 空間の関係:「 далеко от дома」=「家から遠い」、「от дома」=「家から」 「взять из библиотеки」=「図書館からもらう」,
「посередине комнаты」=「部屋の真ん中」,
「 у окна」=「窓の近く」,
「 около магазина」=「店の近く」
- 時間:「 в течение дня」=「1日の間」
「 с утра до вечера」=「朝から晩まで」、ここで二つの名詞とも生格です。
「 во время урока」=「授業の時」
「 после уроков」=「授業の後」、ここで「授業」という言葉が複数形です。
- 理由:「 от боли」=「痛みによって」,
「 из-за дождя」=「雨によって」
- 目的:「 для учёбы」=「勉強のために」,
「 ради карьеры」=「リャリアのために」,
「 с целью привлечения инвестиций」=「投資のために」
- 条件:「 в случае (чего) дождя」=「雨が暑場合」
- 「以外」の後:「 Пришли все, кроме Пети」=「ペーチャ以外みんなが来ました」ロシア語においては「ペーチャ」という言葉が「以外」の後でついていますので、生格になっています。
ロシア語名詞の種類 |
単数形 |
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複数形
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一つ目の種類
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-и (-ы) |
Земли, весны, дедушки |
語尾がない |
Земель, вёсен, дедушек |
二つ目の種類
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-а (-я) |
Друга, кота, фонаря, лукошка, поля, строения |
-ей, -ов, -ий, 語尾がない |
Друзей, котов, фонарей, лукошек, полей, строений |
三つめの種類
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-и |
Тетради, ночи |
-ей |
Тетрадей, ночей |
色々な変化が起きる名詞
|
-и |
Времени, семени, пути, дитяти |
語尾がない , -ей |
Времён, семян, детей, путей |
語尾-ие |
-ия |
положения |
-ий |
положений |
語尾-ия |
-ии |
талии |
-ий |
талий
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